出演:伊藤梨沙子(浅倉香織役)/かでなれおん(北島奈津役)/ほか
プロデューサー:西本淳一/猪飼健夫/大森美孝/
企画:中島資太
原作:「幸せの時間」国友やすゆき
演出:松原浩/本間美由紀/森雅弘/
脚本:いずみ玲
音楽:甲斐正人
主題歌:「見上げてごらん夜の星を」Ms.OOJA
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伊藤梨沙子のログ
(リビング)
「ごめんなさい」
「わかんない。私には。とてもじゃないけどママみたいには」
「好きっていうか、いいなって思うのは、おじさんが、自分の奥さんを大事にしてるところとか」
「おじさんがどうこうっていうより、私、おばさんの役に立ちたくて」
「リセット?」
「できないよ。そんなこと。忘れることなんてできない。1度起こってしまったことを、なかったことになんかできないよ!」
「ママはそうやってすぐ、嫌なことを記憶から消そうとする。痛かったのに痛くなかった振りして、傷ついたのに傷つかなかった振りして、無理やり前に進もうとする。だから、自分をレイプしようとした男だって平気で庭に入れられる。パパの不倫のことだって、相手の女だけのせいにしてパパは下劣な男なんかじゃないって。ママはただ、なんでも自分の都合のいいように思い込みたいだけじゃないの?」
「教えてほしくなんかない。現実から逃げる方法なんか!」
(病室)
「うん」
「どうせおじさん、こういうこと気づかないでしょ」
(夜・屋台)
「お金のためじゃなかったのかも。援交のこと。最初は、おじさんとおばさんのために、なんとかお金作らなきゃって必死だった。でも、結局逃げ帰って、その晩おじさんのところに行って」
「でもおじさんは、私に触ろうともしなかった。だから意地になってもう1度やろうって」
「私、2番目の女でいいからね。おばさんは不動の1番だから」
「おじさん、結婚してるおばさんを、旦那さんから奪ったんだよね。そうなんでしょ?」
「お金に困ってるのもそのせいなんでしょ?なんかかっこいい」
「私たまご。はんぺんも」
「おばさん、早く良くなるといいね」
(ダイニング)
「しょうがないじゃん。私にだって付き合いがあるんだから」
「できるだけってことでしょ。絶対じゃないよね」
「鬱陶しいよ、そんなの」
(ダイニング)
「新しい先生?」
(部屋)
「気合い入ってるねお兄ちゃん。毎晩奈津さんちに入り浸ってたのが嘘みたい」
「がんばって」
「そうしたいんじゃない?できることなら」
(玄関)
「ただいま」
「浅倉香織です。よろしくお願いします」
「ママ、それ」