「おら、スカウトされる!?」
出演:橋本愛(足立ユイ役)/能年玲奈(天野アキ役)/
制作統括:訓覇圭/菓子浩/
演出:井上剛/吉田照幸/梶原登城/ほか
脚本:宮藤官九郎
アニメーション:鉄拳
音楽:大友良英
http://www1.nhk.or.jp/amachan/
橋本愛のログ
(海女カフェ)
「サイン?」
「何それ。やめてよ」
「食べてないけど」
「こちらこそ、仲良くしてくれてありがとね」
「だってさ、ネット上ではライバルだったわけじゃん。しかも男取られて。アキちゃんが心広くなかったら、私2、3発殴られてるわ」
「まあ実際種市先輩と付き合うかどうかは微妙だけど。アメ女は恋愛禁止だし」
(海女カフェ)
「だから、表向きは、恋愛しちゃいけないの」
「でも子どものころからの夢だったからね」
「幼稚園のころとかさ、大きくなったら何になりたいって聞かれて、保母さんとか、お花屋さんとかって答える子いがいたじゃない?嘘つけって思ってた。そう答えればみんな、親が安心してニッコリ笑うの本能的に知ってんだよ。だから私は絶対違うこと言ってやろうって」
「キャメロン・ディアス。っていうか、チャーリーズ・エンジェル?ああいう目まぐるしい女に憧れてた。あと、バイオハザードとかトゥームレイダーとかキャットウーマンとかを経て、中2のころ『アイドルになりたい』って言ったら、やっとお母さんニッコリ笑ったの」
「両親は基本的には応援してくれたけど、でも潮時かなーって。ネットアイドルとか、お座敷列車とか、地方局のレポーターとか、こっちでできることは一通りやったし」
「わざわざ会いに来てくるれる人が、いるってことは、ちょっとは自信持っていいんじゃないかなって思ったの」
「そういう期待に、答えたいって思ったの。間違ってる?」
「あれはあれで複雑だったけど」
「アキちゃんは?」
「アキちゃんの、本来の姿は?」
「うん。水口さんじゃないから」
「お兄ちゃん」
「出ないで」
(海女カフェ)
「大丈夫?」
「アキちゃん!アキちゃん!」
(海女カフェ)
「大丈夫ですか?」