「チューニング バケーション」
出演:神谷奈菜/奥山英里/小山莉央/酒向利紗/下村舞/五月晴/
制作総括:田熊邦光/平野浩幸/
演出・脚本:佐々木正之
技術・撮影:菅信吉
照明:堀田良夫
音楽:菅谷昌弘
ログ
(路地)
神谷奈菜:白と水色のチェック柄半袖シャツに白のキャミソール。赤色のランドセル。
神谷奈菜:「・・・」
(回想・古墳公園)
神谷奈菜:「海か」
神谷奈菜:「遠いよねー」
(回想・ひまわり畑)
神谷奈菜:「ドー」
(回想・公園)
奥山英里:白のノースリーブワンピース。
奥山英里:クラリネットを演奏。
神谷奈菜:トランペットを演奏。
(回想・路地)
奥山英里:「どうしたの?」
(路地)
神谷奈菜:「・・・」
(音楽室)
神谷奈菜:クラリネットを演奏。
(路地)
神谷奈菜:「かっこいいー」
神谷奈菜:「でもー、家飼えないから」
神谷奈菜:「何それ」
神谷奈菜:川村健太の後姿を見つめる。
(路地)
神谷奈菜:「先生!」
(路地)
神谷奈菜:「すいません」
(庭)
神谷奈菜:「私にも、私にも言いなさいよ!」
神谷奈菜:「なんで私じゃなくて英里だったんだって!」
神谷奈菜:「私だって、私だってそう思ってるよ!」
(ひまわり畑)
神谷奈菜:クラリネットを演奏。
(部屋)
下村舞:「海?」
(古墳公園)
神谷奈菜:クラリネット演奏。
神谷奈菜:「ここで集まろうって言い出したのオレだよ」
小山莉央:学ラン。
小山莉央:「押忍!」
(電車内)
神谷奈菜:「男に見えれば成功だけど」
(空地)
酒向利紗:「この野郎!」
酒向利紗:「なんで、なんでいつも私たちなんだよ!」
酒向利紗:「なんでなんだよ」
(ビル・屋上)
酒向利紗:「なんで、なんで私たちなんだろう」
下村舞:「ねえ、ちょっとこっち来て!」
下村舞:「ここから落としたらどうなるのかな」
下村舞:「運って、やっぱりあるよね、この下を歩いてる人たちには、きっと」
酒向利紗:「あんただったらよかったのに」
酒向利紗:「英里じゃなくて、あんただったら」
下村舞:「私だって、そう思ってる」
小山莉央:「あ、今下にいた人命拾いしたかも、私たちみたいじゃなくて」
神谷奈菜:「ドー」
小山莉央:「ミー」
酒向利紗:「レー」
下村舞:「ファー」
(浜辺)
神谷奈菜:クラリネットを演奏。
(民宿・客室)
酒向利紗:「違うって」
酒向利紗:「私だけじゃかなったって、わかったってこと」
酒向利紗:「なんで自分じゃなかったんだろうって、考えてたのが」
酒向利紗:「でも、そのうちに、そんな自分がイヤになる」
下村舞:「もしこの中の誰かがいなくなって、代わりに英里が生きてても、そう思ったと思う、きっと」
酒向利紗:「私も、新学期学ランで登校しようかな」
小山莉央:「あげるよ、オレはユニフォームにする」
(海)
小山莉央・酒向利紗・下村舞:黒のハーフパンツ水着。
神谷奈菜:水色のタンクトップビキニに紺色のスカート。
神谷奈菜:「集合!みんな集まって!」
神谷奈菜:「せっかく海へ来たので、海の中でチューニングしよっか」
奥山英里:浜辺を横切る。
(ナレーション)
神谷奈菜:「決して聴こえるはずのない音が、確かに、私たちにだけ聴こえた」
(古墳公園)
神谷奈菜:トランペットを演奏。