「シリーズ3-C#4 恋する桜」
出演：寺田美桜／簗瀬韓笑翔子／石丸由奈／鈴木七奈未／竹田理乃／天野夏実／芦田実咲／荒木麻由香／伊藤杏／入山花菜／川端菜央／木下優希／駒月千菜美／能島舞／早川奈那／浜丘麻矢(志賀みどり役)／ほか
演出：須藤秀樹
脚本：伊佐治弥生
音楽：BANANA
ログ
(学校・廊下)
寺田美桜：「いつもこう、口に出してから、間違っていたことに、気がつく」
(学校・廊下)
寺田美桜：弓道着。
簗瀬韓笑翔子：寺田美桜に見とれる。
簗瀬韓笑翔子：「今の人、3年生？きれだねー」
(教室)
寺田美桜：「・・・」
駒月千菜美：「ファーストキス、あきらめた方がいいよー」
(イメージ)
寺田美桜：「私が一番、私らしく、いられる時間」
(弓道場)
天野夏実：「よろしくお願いします」
竹田理乃：「よろしくお願いします」
寺田美桜：「翔子でいいんじゃない」
簗瀬韓笑翔子：寺田美桜を見つめる。
(弓道場)
石丸由奈：「コラ！」
寺田美桜：「いいから」(簗瀬韓笑翔子の手を引く)
(校庭)
簗瀬韓笑翔子：「もう大丈夫です」
寺田美桜：「ほんとに、大丈夫かな」
簗瀬韓笑翔子：「すっごくきれな目」
寺田美桜：後退り。
簗瀬韓笑翔子：「はい、先輩、翔子って言ってくれて、ありがとうございました」
寺田美桜：簗瀬韓笑翔子を見つめる。
簗瀬韓笑翔子：「すっごくうれしかったです」
(昇降口)
簗瀬韓笑翔子：「美桜先輩、どうしたんですか？」
簗瀬韓笑翔子：「これ、ラブレターですか？全部？」
簗瀬韓笑翔子：「さすが先輩ですね」
寺田美桜：「ありがとう」
簗瀬韓笑翔子：「私が代わりに捨てましょうか？」
(弓道場裏)
寺田美桜：簗瀬韓笑翔子の手をとり指導する。
簗瀬韓笑翔子：「ねえ先輩、キスってしたことあります？」
寺田美桜：「・・・」
簗瀬韓笑翔子：「私ー、幼稚園以来、キスってしてないんですよねー、中学生になると、やっぱり、大人のキスっていうか、ほっぺたとかじゃなくてー、先輩？」
寺田美桜：「弓を持つときは、余計なことは考えない」
簗瀬韓笑翔子：「はーい」
(グラウンド)
簗瀬韓笑翔子：「あ、美桜センパーイ」
(路地)
簗瀬韓笑翔子：「私、先輩が翔子って呼んでくれるの、すっごく好きです」
寺田美桜：「私も、見た目で判断されるのは、すごくイヤ」
寺田美桜：「私、キスしたことないの」
簗瀬韓笑翔子：うなずく。
寺田美桜：「そんなに早く、大人になりたくない」
(部屋)
寺田美桜：折り紙を開く。
寺田美桜：「気がつくと、あなたを探しています、こんな気持ちになったのはじめてです」
(弓道場裏)
寺田美桜：簗瀬韓笑翔子を見つめる。
寺田美桜：「美桜センパーイ！」
(路地)
簗瀬韓笑翔子：「先輩、好きな人いますか？」
寺田美桜：「ううん、翔子は？」
簗瀬韓笑翔子：「あ、七奈未たちには、秘密ですよ」
(部屋)
寺田美桜：「こんな気持ちになったのは、初めてです、これが恋、というものでしょうか」
(弓道場)
寺田美桜：「これが、恋、というものでしょうか」
簗瀬韓笑翔子：「先輩、今日も練習、見てくれるんでしょうか」
寺田美桜：簗瀬韓笑翔子の瞳を見つめる。
(弓道場裏)
寺田美桜：「・・・」
(部室)
寺田美桜：「ごめん、今日急いで帰りたいから」
簗瀬韓笑翔子：「そうですか…」
(部屋)
寺田美桜：ギターを抱えてぼんやり。
寺田美桜：唇に指を添える。
寺田美桜：「これが、恋、というものでしょうか」
(部室)
簗瀬韓笑翔子：「美桜先輩」
簗瀬韓笑翔子：「避けてるんですか！私のこと」
寺田美桜：「別に」
簗瀬韓笑翔子：「ウソ、どうして避けるんですか？」
(弓道場)
石丸由奈：「調子悪い？」
寺田美桜：「気分入れ替えてくる」
(道場)
寺田美桜：「それは、自分で決めることでしょ」
寺田美桜：「また、いい間違えた」
(学校・廊下)
簗瀬韓笑翔子：「受け取ってください」
簗瀬韓笑翔子：「私は先輩に出したいんです！」
簗瀬韓笑翔子：「私、先輩に嫌われるようなこと、何かしましたか？」
寺田美桜：「これ」(手紙を差し出す)
寺田美桜：「翔子が、くれたのよね」
簗瀬韓笑翔子：「私、そんな子だと思われてたなんて、ヒドイ！」
(夜・部屋)
寺田美桜：制服。白のハイソックス。
寺田美桜：ベッドに寝そべって折り紙を見つめる。
(弓道場)
寺田美桜：「・・・」
(弓道場裏)
寺田美桜：「うん」
(部屋)
寺田美桜：折り紙を折り直す。
寺田美桜：「あなたの、まっすぐな瞳の奥に、何が、隠されているのか、私は、知りたい」
(路地)
寺田美桜：「私…」
(ナレーション)
寺田美桜：「あなたの、ことが」
(弓道場)
寺田美桜：矢を射る。
