出演：小林里乃(柳沢ひかり・少女期役)
プロデューサー：西本淳一／中頭千廣／神戸將光／齋藤褚照／
演出：西本淳一／藤木靖之／吉田使憲／
脚本：いずみ玲
音楽：辻陽
主題歌：「炎の花」ハルカ ハミングバード
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小林里乃ちゃんのログ
(リビング)
「パパと2人で見つけたの。お兄ちゃん、病院の外へ出て行ったみたい」
(廊下)
「お兄ちゃん、本当に大丈夫？ちゃんと目が覚める？」
(リビング)
「パパ、ママ。私、もう逃げない。さっきの続き、ちゃんと話して。お兄ちゃんに生きていてほしいの。私のことで、悩んだり苦しんだりしないで、早く元気になって、もっともっと生きていたいって、思ってほしいの」
「私が本当のことを知って、ちゃんと受け止めれば、お兄ちゃん安心できるでしょ。もう悩んだりしなくて済むでしょ？」
「お願い。話して。パパ、ママ」
「おばちゃま」
「私、おばちゃまのお腹から産まれたのよね。お腹だけ借りたんじゃなくて、おばちゃまが本当のママなのよね」
「幸せだったよ。私。本当に幸せだと思ってる。お兄ちゃんとケンカもしたし、パパやママに叱られたことだって、何度もある。でも、悲しくて泣いたあとには、必ずまた、みんながあったかく包んでくれた。優しい家族が大好きだった。だから余計に思うの。おばちゃまはどうだったんだろうって。おばちゃまにとっても、それが正しいことだったの？お腹にいる間は、おばちゃまがお母さんだったのに。産んでしまえばそれで終わりって、お仕事みたいに割り切れるの？」
「教えて。おばちゃまの本当の気持ち」
(部屋)
「わからなくなっちゃった。そうすればいいか」(；_；)
「泣かないって決めたのに。ちゃんと受け止めるって、自分からそう言ったのに」
