「新春、恋心のゆくえ」
出演：東出奈々(白岡千代・幼児期役)／清原果耶(ふゆ役)／波瑠(白岡あさ役)／宮崎あおい(眉山はつ役)／野々すみ花(美和役)／
清原果耶ちゃんのログ
(部屋)
「おおきに。ありがとうございます。ウチなんかのためにこないに立派なものを用意していただいて」
「へ？」
(部屋)
「へぇ、ウチもだす」
「はい？」
「こんとろ？」
「ウチ、おなごとして憧れてるお方が2人いてますのや」
「へぇ。それは、おはつ様と、うめさんだす」
「今井の家でご奉公さしてもろて、奥様や、おはつ様やうめさんと過ごせて、ホンマに幸せだした。父はウチや妹のこと、『生まれへん方がよかった』っていつも言うてましたさかい、ウチもやっと居場所見つけたみたいで」
「へぇ。あっ！おあさ様かてもちろんだす」
「すんまへん。いや、おあさ様は、憧れるいうより頼もしいいうか、いつも見てるだけで元気をいただいていたというか」
「へぇ。それでウチ、うめさんみたいになりたいて思てたんだす。おあさ様を、」おなごの一生を懸けてお守りするうめさんみたいに、ウチもおはつ様をお守りしたいて。そやけそら、ウチにはでけへんことだした」
「いいや！それにウチはおっちょこちょいやさかい、うめさんみたいに立派なおなご衆には一生なられしまへん。そやさかい、ウチなんかをお嫁にほしいて言うてくれはるお人がいてんやったら、喜んでお嫁に行かなて思てます」
「いいや。その方には、ウチなんかよりずっとずっとお似合いになるお方がいてはりますさかい。失礼いたします」
