「新春、恋心のゆくえ」
出演:東出奈々(白岡千代・幼児期役)/清原果耶(ふゆ役)/波瑠(白岡あさ役)/野々すみ花(美和役)/
ログ
(部屋)
白岡千代・幼児期役:白無垢の裾を引っ張る、
ふゆ役:「あ〜お千代様。遊んだらあきまへん。これは高価なものなんだす。ウチ、これ着てお嫁に行きますのやで。お千代様が大きなったら、どないなお方のお嫁さんになりはりますのやろな。どうか思うお方と、一緒になられますように」
ふゆ役:「新次郎様」
(路地)
ふゆ役:「うふふ、あー楽しかった」
ふゆ役:「新次郎様も小さいころはあの神社でお相撲取ってはったんだすか?」
ふゆ役:「ははは!おもしろおますなぁ」
(茶屋)
ふゆ役:「今日はよう笑いました。こないに笑たん初めてだす」
ふゆ役:「実はウチ、子どものころ男の方苦手やったんだす」
ふゆ役:「小ちゃいころから父が母や姉たちに手ぇ上げたりひどいこと言うてんのいつも見てましたさかい。そやけど、奉公に出てからは男の方いうのはウチの思うような勝手気ままな乱暴者ばっかりやあれへんのやってようよう気ぃ付いたんだす。加野屋に来てからはなおさらだす」
ふゆ役:「ウチみたいな取り柄もないおなごまで、ホンマにようしてくれはって幸せだした」
(路地)
ふゆ役:「新次郎様、もうちょっとだけ、もうちょっとだけでええさか一緒にいていただけまへんか?」
(路地)
ふゆ役:「番頭さん」
ふゆ役:「新次郎様に言われてしまいました」
(回想・路地)
ふゆ役:「おあさ様がうらやましいて、いつも思ておりました。ウチみたいなんではアカンのやってわかってますのやけど、それでもお妾さんでええよってお側にいてられたら…」
(路地)
ふゆ役:「ウチ、なんてことを…。新次郎様はおあさ様の旦那様やのにあないなことしてしもうて、もうウチ…」(;_;)