「児童文学作家・上條さなえ」
出演:大熊彩花(上條さなえ役)
チーフプロデューサー:森博明
プロデューサー:斉藤圭介/佐藤志保/
ディレクター・脚本:岸善幸
撮影:夏海光造
照明:高坂俊秀
美術:三ツ松けい子
http://www.nhk.or.jp/kodomodattakoro/
大熊彩花ちゃんのログ
(食堂)
「いただきまーす」
「お母ちゃん、おいしいねー」
(旅館・部屋)
「お父ちゃん、なこもっときれいな宿屋さんがいいなー」
「学校には、ここから通うの?」
(路地)
手のひらの十円玉を見つめる。
(路地)
アンパンをモグモグ。
(旅館・部屋)
「それでお母ちゃんを殴ったの?」
(路地)
「お父ちゃんが先に中に入っちゃった、入ってもいい?」
「中にお父さんががいるの、探していい?」(;_;)
(映画館)
「あのー、お父さんが中にいるんですが、探していいですか?」
(旅館・部屋)
「ジャック・レモンがね、お酒を飲んでるの、こう丸い実でね、グラスの中に入ってるの、おいしそうだったよ」
「そうなのかー、じゃあなこ、いつかきっとマティーニを飲もう」
(食堂)
「・・・」
(旅館・部屋)
「ん?」
「やだ!まだマティーニ飲んでないもん」
(路地)
「親が何をしてくれるか、ではなく、親のために子が何をできるかを問うてほしい」
(パチンコ屋)
「お父ちゃんが病気で」
(路地)
「あのー、お金にするには、どうしたら」
「お父ちゃんが、病気で」
「さなえです」川*‘ -‘)
「はいっ」
(路地)
「おうっ」
「今日がんばりましたー」
「じゃあねー!」
(路地)
「どうしたの?」
「何が入ってたの?」
「ウソだー、だってそれって、大切なもんでしょ?」
(旅館・部屋)
紙に“猥褻”の文字を書き写す。
「父ちゃん、これなんて読むの?」
(路地)
「あ、22」
「15」
「37.5」
「小数点」
「そう」
(路地)
「お父ちゃん、昼からお酒飲むようになったんだ」
(旅館・部屋)
「お父ちゃん、なこ1人で行くの?やだ、なこはここにいて学校に行く」
「行きたくない、お父ちゃんと別れてまで行きたくない」
「パチンコして、ご飯を買ってくるなこがいなくなったらどうするの?」
「ウソ、なんで?」
「なんで?私が学校に行かないって行ったんじゃないよね、お父ちゃんとお母さんが行かせなかったんだよね」
(;_;)
(路地)
「まさづかさんは?」
「事務所にいるの、まさづかさん」
「よかったー、あのー、じゃあ、伝えてください、『私、千葉にある竹田養護学園ってとこに行くことになりました。まさづかさんのおかげです』って、『ありがとうございました』って」
「はい」
(駅)
父親のポケットに紙幣を忍ばせる。
「お父ちゃん」
(竹田養護学園・庭)
「はい」
「先生」
弁当をほおばる。
(;_;)
(食堂)
「ありがとう」
「いただきまーす」
「うん」
大熊彩花ちゃんのプロフィール
上條さなえ・小学5年生期役
名前:大熊彩花
所属:NEWSエンターテインメント・スクール
http://news-enter.com/